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決死行軍

前日からの予報では曇り、最悪は雨という状況の中
猛者と書いて「ヘンタイ」と読む連中が朝も早くから集まってくれた。
その誇り高き変態たちの名前は

ペンキ屋
キャブプラス
モタオ
アツシ

そしてこのオレだ。

この人たちは雨だったらどうするんだろう?とも思ったが変態には通用しない。
常識というものが激しく欠如しているからだ。

この逝けメンたちの中に、今日初めてオフロードを走ります!という「ちばらき」がいた。
私が先日の日記に記したコースを見てもわからなかったのであろう。
素敵な笑顔で登場した。
この後の彼の人生に影響を及ぼしかねない事態であることにまだ気づいていないようだ。

07:15
いよいよ出発の時刻だ。
なんとこのとき、変態の神ともいえるmvx好きさんが登場した。
mvxを好きというだけで世間から隔離されているにもかかわらず
ケモが大好きという筋金入りの変態だ。
仕事に行く前に変態どもを見に来た、とのたまった。
彼は毎朝鏡を見ないのだろうか?
喉まで出掛けたが、私は言うのをやめた。
もしかしたら鏡を買うことすら厳しい状況なのかもしれない。

あいさつもそこそこに一行は森の中へと足を進めた…

08:45
まずはスーパーVである。
このルート、この界隈では既にシャロンストーン張りに有名なので説明の必要はないだろう。

先日の台風&豪雨による崩壊を懸念したが杞憂に終わった。
草木はコレでもかというくらいにボーボーだったが、道そのものは何とか見て取れる。
朧気な記憶と以前に通ったと思われる形跡を頼りに突き進む。
道中何度か隊員が死に掛けたがチームワークでなんとか杉の木Vに突入。
入り口は簡単に突破できるも、雨の影響が若干ありその後が大変だった。
まずはキャブさん。
華麗な技術でS字の登りをクリア。
続いてアツシさん、ペンキ屋さんが突入。
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この時ペンキ屋さんは後から登る人のことなど微塵も考えずにルートを大きく破壊しながら登頂。
その後のモタオさんが華麗に散ったのは言うまでもない。
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ロープの助けを借り、モタオさん、ちばらきさんもクリア。

ここで天邪鬼の私は皆と同じルートではつまらないと別ルートを開拓。
難攻不落とされる一番左の根っこルートに挑む。
結果はもちろんパパラッチ共に美味しいえさを与える事となった。
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でも悔しいので最終的には皆が登頂したルートを自力でトライ。
もちろん登れるわけがない。
ある程度登ったところでペンキ屋のオヤジがほくそ笑んでいる。
悔しいがロープの力は偉大だ。
頭を下げて懇願するも氷の微笑を浮かべながらロープをちらつかせる。
いつかイワしてやろうと思った瞬間だ。
だがなんとか手助けをしてもらいVを突破。

09:10
その後つるつる坂に行く途中の水のみ場で小休憩。
この時私は驚愕の事実を知ることとなる。
わざわざ深夜にドンキホーテにまで足を伸ばして買ってきた
ポカリスエットの袋に偽装してある白い粉を忘れてしまったのである!
幸いにして今日は非常に過ごしやすい天候だったが
いつなん時へばってもおかしくないのがケモ道。
案の定、ラストで白い粉が無かった為に大きくヘバるのだが・・・
それはまた後ほど語ることにしよう。

その後つるつる坂に向かうのだが、何度となく倒木にその行く手を阻まれた。
その度に停まっては木を切り、半ば修復ツーリングのような状態だった。
それでもなんとかつるつる坂にはたどり着いたのだが、今回ははっきり言って登頂不可能。
常識を超えたつるつるぶりだった。
一向は時間との兼ね合いを考え、初めからロープに頼ることにした。
ロープを使っても転倒者が続出するこの道。
頭の中で「逃げちゃ駄目だ逃げちゃ駄目だ逃げちゃ駄目だ逃げちゃ駄目だ逃げちゃ駄目だ」
と思うもこの道で怪我をするよりはましだ。
決して我々が逃げたのでは無いということを記しておこう。
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ロープという3種の神器の一つを頼り足早につるつるを突破した我々は
本日のメインイベント、「水没トンネルルート逆走」へと向かう。

11:00
このルートは私が勝手に名付けたのだが、タイトル通り「水没トンネルルート」を
逆走するものである。
といっても水没トンネルそのものを抜けるのではなく
つるつる坂上広場から迂回ルートと呼ばれる道を降りていき
水没トンネルルートに合流しそこを逆送していくだけのことなのだが・・・

はっきり言って私はなめていた。
先日と同じコースで時間も早い。
熱中症になって発狂している輩も居ない。
迂回ルートの入り口が草木で覆われ、入ることすらままならない時点で気付くべきだった。

我が精鋭部隊は己の力を過信して突き進んだ。
迂回ルートを下りて倒木を乗り越え、ぬかるんだ地を潜り抜け秘境も突破した。
ここまでは恐ろしいくらい順調。
これならたいした時間もかからずに逝けるかな?と私もほくそ笑んだ。
現実はそうは甘くなかった。

そうこうしている間に草木が生い茂るフラットな場所に出たのだが

そしたらなんか草がめちゃくちゃいっぱいで進めないんです。
で、よく見たらなんかツタとか下がってて、引き返せ!、とか言っているみたいなんです。
もうね、アホかと。馬鹿かと。
お前らな、ツタや草木ボーボー如きで普段来てない水没ルートを引き返せるか、ボケが。
ツタや草木だよ、植物。
なんかコブラツイストかましている蔓もあるし。
途中ペンキ屋のオヤジが「すんげー楽しい!」とか言ってんの。
もう見てられない。

進めど進めど道なんてろくに見えやしない。
モタオさんが鎌を持ってきてくれたのでそれを片手に先頭をひた走るが
白い粉が切れたことと手足に絡みつく草木のせいで体力はどんどん消耗していく。
時間は過ぎていき、オフロード初体験のちばらきさんは放心状態。
このままでは隊が全滅してもおかしくない、という状況にまで達した。
そこでまたペンキ屋のオヤジが「イヤッホゥゥゥゥゥ!」とか言ってんの。
もう見てられない。

途中、疲労がピークに達した私はまずい転び方をした。
そう、自力では絶対に上がることが出来ない場所への転落。
このときほど仲間とロープに感謝したことは無い
ロープを3本引っ掛け見る見るうちにサルベージ。
私は事なきを得た。

その後もちばらきさんの代走を試みるも何度も失敗という有様で
散々な逆走ルートだったが全員無事に水飲み場へ到着。
ここまでくれば駐車場まではあとわずか。
いままでの鬱憤を晴らすかのごとく尾根道をGEKI走。
全走行距離15km、走行時間8時間という今回の試練は一人の脱落者もなく無事に生還。
駐車場に付くもしばらくは動けず地面に横たわるオレとちばらきさん
それをよそに黙々と車に積み込むモタオさんとキャブさん。
ハイテンションを維持したまま雄たけびをあげているペンキ屋さん。
4時には家に着きたいといっていたアツシさんは一足先に帰路へとついた。

とにかくここで皆の笑顔が見れたことは今日一番の収穫ではないだろうか。
しばらく猥談・・・雑談をしたのち駐車場をあとにした一行であった。

で、やっと終わりかなと思ったら、連中が、次回はK山ですかね!とか言ってるんです。
そこでまたぶち切れですよ。
あのな、ケモ道ライドなんてきょうび流行んねーんだよ。ボケが。
得意げな顔して何が、次回はK山で、だ。
お前らは本当にK山に逝きたいのかと問いたい。問い詰めたい。小1時間問い詰めたい。
お前、K山って言いたいだけちゃうんかと。


以上をもって本日の部隊日記を終える。
カユ、ウマ
ご静読に感謝する。

by boris-chambon | 2007-09-15 20:59 | セローネタ

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